ナカス・メモ

あまり書くことなし

2018年のベストアルバム10

 いきなり私事ですが、2月まで僕は大学受験勉強に全力を尽くしておりました。大学入学後はそれまでのパッションの大部分が音楽に向いたこと、作曲を始めたことで見る目(聴く耳?)も変わったと思います。来年はもっとメタル聴きたいな。

 1.Viridian Shoot - BES & ISSUGI

 この2人は安心感がありますね。僕はBoom Bapがお気に入りです。BESといえば、SCARSの活動再開に向けて好転しているとbay4kがツイッターで言ってましたね。楽しみです。

https://www.cdjournal.com/i/cdjpush/bes/1000001378

 

2.RIP CREAM - MU-TON

 レペゼン福島、ダンジョンで知名度を上げたMU-TONがファーストアルバムをドロップしました。いつかのダンジョンでは「音源を作りたいから」という理由でリタイアして賞金を貰って帰っていたので、僕は密かに期待していました。その期待はキッチリ超えてきてくれました。個人的に、オープニングの『Spin Me Around』のトラックがStatik Selektahプロデュースだったのが嬉しかったです。今さらセルフボースティングを聴いてかっこいいと思えたのは意外でした。

 

3.Compiler Optimization Techniques - The Algorithm

 ヒップホップが2つ続きましたが、こちらはメタルです。といってもかなりミクスチャーな雰囲気で、電子音楽プログレッシブメタル、Djentのクロスオーバーに当たります。僕はCritical ErrorでこのThe AlgorithmことRémi Gallegoの存在を知りましたが、かなり喰らいましたね〜衝撃的でした。Destrageなんかもブレイクビーツプログレッシブメタルのクロスオーバーに挑戦してましたが、ますます挑戦者が増えていくことを期待するばかりです。

 

4.愛をあるだけ、すべて - KIRINJI

 コトリンゴ脱退後初のアルバムになります。僕の上半期トップは間違いなくこのアルバムです。詞も音も頭ひとつ抜けて良い。ハズレ曲なし、誰にでも勧められるがそれでいて「うす味」でない、至高のポップス! 最高の出来だと思います。また、Vo.堀込高樹は『ワロタ』のアンチであることが知られていますが、その彼が『ググれ』『ヤバみ』などのスラングを用いたことも話題になりました。なぜワロタは許されないのか…

 

5.Ripple Waves - Cornelius

 昨年リリースされたMellow Wavesの続編、Ripple Wavesです。このアルバムだと僕は『Audio Architecture』がお気に入りです。ツアーにも参加してステージも見たんですが、凄まじいパフォーマンスでした。

 また、リミキサーとしてハイエイタスカイヨーテが参加していることにも驚きました。リミックスもいい仕事しますね〜

 

6.The nature of imitation - Dorian Concept

 クリーンヒットしたアルバムでした。どの曲も良かったですが、特に『J Buyers』は聴き込みました。ジャジーでいて堅苦しくなく、ハメ外しすぎでもなく、いい塩梅に暴れてる曲だと思います。Brainfeeder最高!!!

 今年はBrainfeeder10周年で、フライローも変な映画作ったり、後述のLouis Coleもアルバム出したりと、目立つ行動が多かったように思います(特に『KUSO』…)。今だに見るか否か悩んでいます、『KUSO』…

 

7.Time - Louis Cole

 またBrainfeederです。僕はこのアルバムがリリースされる以前は「変なキーボードスタンドの人」くらいのイメージがなかった(本職がドラムということすら知りませんでした)Louis Coleですが、一気にファンになりました。『Real Life』が特に良かったです。Cid Rimなんかも好きなんですが、ドラマーが書く曲はいいですよね〜

 

8.馬鹿と鋏と - NORIKIYO

 僕が一番好きなラッパーです。NORIKIYO。これもかなりの当たりでした。個人的に注目したのは『山手線』でした。メロウでザラついたトラックにラップを乗せたこの曲ですが、NORIKIYOのメジャーデビューアルバム『EXIT』の『23時各駅新宿』と重なる部分がありました(ちなみに『23時各駅新宿』は僕がヒップホップを聴き始めたキッカケのひとつなので個人的に思い入れ深いです)。

 共に電車をモチーフとしていますが、実質的には終点のない山手線と終点新宿に向かって走る小田急、人の多い夕方と人気のない深夜など、諸所に対比が見られました。ハスリングして口に糊する生活ももう終わったんだな〜と。

 それからAK-69との共演も注目されました。僕はAK-69にあまりいいイメージがなかったんですが、今回でだいぶイメージが良くなりました。やっぱりスキルフルなラッパーなんですね。

 全体的には個人の生活などのミクロな視点から国、社会といったマクロな視点までカバーしてる内容です。1st『EXIT』や2nd『Outlet Blues』が好きな僕にはかなりハマりました。おすすめです。

https://hardestmagazine.com/archives/1961

 

10.バーチャルyoutuberの音楽群

 実質特別枠です。しかし、僕が2018年で最ものめり込んだ文化でした。

 「親分」ことキズナアイの楽曲群はNor、avec avec、Yunomi(非公式ですが実質公式のsasakure.UK)などが提供、作詞はキズナアイ本人が手がけています。

 「のじゃおじ」のテーマ曲はボカロPのさつき が てんこもりが提供しています。「描く夢お茶の子SAISAI」がVtuber業界を簡潔に言い表してるな〜と思います。一見すると電波ですがメッセージはアツい。また、カットアップパートがさつきの代表曲『ネトゲ廃人シュプレヒコール』を彷彿とさせます。

 そしてミソシタ。メジャーデビューアルバム『ミソシタ』は全曲当たりの捨て曲なし、文句なしの傑作。特に『地下二階のレジスタンス』は氏の哲学「おもしろダークネス」を全面に押し出した傑作、重厚です。

 最後にファンアートとしてのイメージソングについて。先述のsasakure.UKもそうですが、イメージソングを提供するリスナーの活躍も目を見張るものがありました。特にiru氏の『Moon!!』はにじさんじのオタクたちにとって文句なしにアンセム化したと思います。僕も鈴谷アキくんの曲作りたいです。作曲頑張ります。

 

今年も密な1年でした。大学でメタルサークルに所属しているので、来年はもう少しメタル聴こうと思います。2019年はもう少しドッシリ構えて、バタバタしないようにしよう。俺はやるぞ。